2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
奴隷商人ムフスィン・チェレビの物語 ムフスィン・チェレビは、枕元から取り出した貴石細工の手鏡に映る、インドの細密画に描かれている王子にも似た自分の顔に見入っていた。 一七三〇年七月の、とある夜半のことであった。銀の燭台の上では、三本の蜜蝋が…
■レシャット・エクレム・コチュ(Reşad Ekrem Koçu) 1905年、イスタンブール生まれ。父エクレム・レシャット・ベイ(1877-1933)は、イスタンブールを拠点とする「Tarih(歴史)」「Malûmat(情報)」「Ceride-i Havadis*1」の各新聞社で働いた後、コンヤ工業学校…
オルハン・パムックも『イスタンブール』で一章を割いた、歴史研究家・蒐集家にして歴史小説家レシャット(レシャッド)・エクレム・コチュ。彼の作品を一度読んでみたいと思っていたのだが、今日の今日まで後回しになっていた。 とりあえず、現在翻訳中の歴…
Cucumisからもそろそろ足を洗い、翻訳作業に本腰を入れねばならない頃なのだが、深く考えもせず突っ込んだ片足を抜くに抜けないでいる。(Cucumisネタは、今度こそ最後にしたい) 前回のエントリーでCucumisの審査のシステムについて触れたが、どうやら私は…
とかく飽きっぽい人間ではあるが、なんともはやCucumisにも早々に飽きようとしている。 何であれ使ううちにその欠点や、自分にとっての有用性がはっきりと見えてくるものだが、2週間参加してみて、「なんだか面白くない」と感じはじめた。整理してみるに、以…
「只今、鋭意翻訳中」のはずの歴史小説が捗々しくない。このところ一向に集中できないのだ。 毎日、当て所もなくネットサーフィンを続けた挙句、暇つぶしに、と久々に覗いてみた無料オンライン翻訳サイト「Cucumis」http://www.cucumis.org/translation_6_w/…
検索サイトを通じて拙ブログを訪問してくださる方のうち、「トルコ語 ○☆×□」というキーワードで、要するに辞書機能、自動翻訳機能を探して来られる方が少なくない。 日本語のある単語をトルコ語に置き換えるとなんという言葉になるのか、あるいはその逆で、…