この数ヶ月、オルハン・パムックに代わる作家を探しあぐねてきた。 どうせならトルコ文学史上重要な位置づけにある作家・作品をと気負う一方で、なにより翻訳の愉楽を見出すことのできる作品でなければ手を出すべきではないことは、私自身が一番よく分かって…
第7章 政治的イスラム主義者など、西欧かぶれの政教分離主義者のつけた名にすぎない―党本部、警察署、ふたたび各通りにて より 目を瞠るほど大粒の雪が、ゆっくりゆっくりと降っていた。 その緩慢さと豊満さ、町の何処からやってくるとも知れぬ仄青い光のな…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。